自分が好きかどうか。
それは、自分の髪が好きかどうかで決まる。質感、心地よさ、手触り。
常に最高なコンディションなら、嬉しくなり表情はさらに豊かになり
「きれいの連鎖」が起こる。それを創造するのが「1899KYOTO」の使命だ。
「きれいな大人」になるためには、10代・20代の頃のヘアケアが
そのベースを作る。ヘアスタイルに目がいきがちなこの年代こそ、
正しいヘアケアを知って欲しい。それが弊社の想いでもある。
21歳で女優として、ドラマ・映画・舞台と活動の幅を広げる女優、河合優実が、
今回「きれいな大人1899KYOTO」プロジェクトに挑む。
大 人 の
BROWN
ヘアケアへの意識は、あまりなかった。
ヘアスタイルには関心はあったけれど。
20代の感覚は間違ってはいない。
人からどう見られるか、が大事であり
メイクや洋服など、表面的な部分で十分に
「きれい」になれる若さがあるから。
「きれいな大人1899KYOTO」という
今回のテーマは、美しく年齢を重ねるためには?
という永遠の課題に挑むもの。
自分自身が生まれ変わったものをきれいにする。
そしてきれいに保つために、丁寧にケアし続けていく。
きれいな大人って、そんな人のことなんだろう。
LOCATION by HISADA ART INDUSTRY
LOCATION by HISADA ART INDUSTRY
BROWN
赤みのあるブラウンのシャツワンピースは、
スカートの内側のレッドが映えて着ると、
なんだかドキドキする。
シックな上品さと程よいモード感のミックス。
まさにかっこいい大人、という印象がした。
クラシカルな雰囲気が漂うこのサロンに似合う。
自分が自然体でいられるヘアデザイン。
髪が風を含んでいるように動くたびにフワフワと軽く心地良い。
「動きをデザインする」という初めての感覚。
さあ、街に出よう。
これから京都の街を、魚のように自由に泳いでみたい。
LOCATION by HONNOUJI
PINK
溢れ出すわたしの
京都の街は、時間の流れが違う。
ふと外国にいると錯覚してしまうように流れていく。
ゆったりゆっくり無理なく
時間が流れている。
その適温のお湯みたいな空気感に
気の向くままに、心と身体をそっと沈める。
あったまった私の身体の中で、
血液が元気に駆け巡る。
本能寺の御堂や廊下の感覚が心地よくて素足で、
歩きだす。
神聖で心地よい緊張感が、私を包む。
気がつけば、体がゆっくり動きだしている。
髪、肌、手、脚、指。
身体の末端まで血が巡って、自然と感情が溢れ出す。
PINK
シフォン素材のピンクマーブルのドレスは、
私が腕をあげると、透け感を醸し出し、
クルクル回ると、後を追うように身体との
良い距離感を保ちながら、ふんわりついてきて、
本能寺という、異次元の世界観に妙に
フィットしていた。
LOCATION by HONNOUJI
少し紫がかったピンク。
本能寺の歴史が物語る、美しく年齢を重ねた木材の色と共鳴している。
私の胸は高鳴る。手や足が自然と動く。
自分が自分じゃない気がしたけど、
本能寺の魔法と、きっとこの髪のせいだ。
そっと髪に触れてみた。
さらりと指から、こぼれ落ちた。
好きな手触りと好きな軽さ。
髪が心地よい、ってこういうことなのだ。
LOCATION by HONNOUJI
YELLOW
な
SHOW
三条通りにあるレトロな雰囲気の建築に吸い込まれ、
地下に向かう階段を降りた。歴史を感じさせる古いカフェ。
壁や家具、柱など1900年代のものがそのまま残されていた。
時が止まっているような感覚にひたる。
朽ちていく、というよりこれも美しく年齢を重ねていった
空間だ。まさに「きれいな大人」だと言える。
特別な空気感に酔いながら、ゆっくりと深呼吸する。
私はダンスが好きだから、
感情を身体の動きで表現してしまうことが多い。
薄暗くムードな空間。過去と未来が交差する場所なのかな。
身体が解放されていくのを肌で感じながら、気ままに動く。
ダンスをする、というより感情が自分の身体を通して、
この空間に放出されていく。全身がどんどん躍動していく。
気持ちいい。京都の魅力が溢れ出した。
LOCATION by INDEPANDAN
LOCATION by INDEPANDAN
YELLOW
身体の動きにぴったり添うように、同じスピードで動いてくれる
ニット素材のイエロードレスは、その元気な色の力で、私を
ぐいぐい引っ張ってくれる。
脚をあげると、それをキレイに見せ、クルクル回ると勢いよく
私の身体の周りを元気に華麗に回って見せる。
「あんたなんかに負けないよ」、と意志を持っているようで
とても気が合う。
過去と未来が交差するカフェで、ショータイムが始まった。
一人でお茶をしている女性、
ゆっくりと食事を楽しむ大学生らしきカップル、
ワイワイと数人で会話が盛り上がっている人々が
見えた気がした。
見えないけど、見える。
観客は揃った。
LOCATION by INDEPANDAN
「さあ、いくよ」と、イエローは私の背中をドンと押した。
気がつくと夢中だった。
時空が交差する空間では不思議と身体が軽く、
いつまでもずっと踊っていたいと思った。
心地よい風も吹き抜け、髪がさらさらとなびいた。
頬を触る髪が、とても優しかった。
の包容力
ORANGE
京都の空気感をもっと肌で感じたくて、
「ゲストハウス京都みかさ」さんを訪れた。
とてもモダンで新しさと歴史がミックスされた建物の中に入ると、自然と心が落ち着く。美しくいい香りのする、
天然の木材と、温かさを感じる土の壁。
京染呉服屋さんであった築100年以上の歴史を持つ、
町屋を再生したそうだ。
また出会った。美しく年齢を重ねた「きれいな大人」に。
京都はそんな「きれいに年齢を重ねた」風情のある建築や景色、
自然、アートやカルチャー、人、に出会うことのできる街だ。
美しい1枚板のダイニングテーブルの上で、
大胆に、そして上品に色を発する生花に目を奪われる。
あまりにも可憐なので、おそるおそる近寄ってみた。
私のオレンジのリネン素材のトップスが、生花に色を足す。
その瞬間、新しいアートがまたひとつ、生まれた気がした。
LOCATION by MICASA
ORANGE
2階にある畳のいい香りに誘われて、静かに寝転んでみた。
髪も心地よさそうに、畳の上に自由に広がる。
仰向けになって、自分の鼓動を聞く。ドキドキと音が身体中に
響きわたる
LOCATION by MICASA
私が京都にきた理由。
今来るべきだという、感情が止められなかったから。
目が回るほど忙しい毎日。
でも楽しい毎日。やりたいことがあり過ぎて時間が足りない毎日。
ある日スニーカーで走り続けていた靴紐を結び直すために、
しゃがみ込んだ。
その瞬間、もっと自分の感情を自由に、豊かに表現したいと感じた。
もっと自分にはできるはず。
洋服のオレンジのグラデーションが、
何故かこの空間にとても似合っていた。
華やかで元気な色だけど、どんな感情も受け入れてくれる。
大きな包容力で包み込んでくれる色。
元気で強気な自分も、
弱くて寂しがり屋な自分も、ぜんぶ全部。
強くて優しい
GREEN
LOCATION by RC HOTEL
水の中を泳ぐように、自由に京都を泳ぐ。
不思議だけど、息継ぎしなくてもずっと泳いでいられる。
いろいろな新旧が混在した独特で、世界にたった一つしかない
この国の歴史を肌で感じることのできる街。
最後に立ち寄ったのは、古いマンションをホテルに
改築したという建物。
こんな風に古いものをケアして美しく保つという考え方は、
美しく年齢を重ねていく「きれいな大人」計画そのものだ。
こんな京都の時間の中で自分も「きれいな大人」になりたいと
素直に思った。
自分自身が生まれ持ったものをきれいに、丁寧にケアし続けて
いくこと。その結果が「きれいな大人」なんだと知った。
京都の街がこっそり教えてくれたようだ。
未来の自分を思いながら、髪に触れてみた。
大切にしたいと思った。
GREEN
赤いリップを少し大胆につけてみた。
発色のいいグリーンのワンピースにしっくり馴染んだ。
強さと優しさ。
両方を兼ね備えた大人の色。
前髪をあげたら「きれいな大人」
になれた気がして嬉しくなった。
LOCATION by RC HOTEL
繁華街のネオンのようにカラフルな好奇心たち。
自分勝手で気まま過ぎる。あふれ出る感情。
止められない感情。
階段を駆け上がり、登り切った瞬間。
屋上の景色が、私を取り囲み、一気に広がった。
京都の全てが一望できる場所。
近くに見える五重塔と目が合った。
私の髪はいつもドキドキしている。
感情を持っている。
京都の街。京都の時間。どんどん解き放たれてく。
忙しいこころと髪に、私らしい美しさを。